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ホテル、航空会社、旅行会社など世界の主要観光関連企業約100社のトップで構成される民間の非営利団体、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)は、2015年に中国人観光客が世界各地の旅行先で使った金額が約2150億米ドル(約24兆3000億円)に達する過去最高額を記録したと報告しました。
これは、前年比53%以上の激増となりました。

この金額は中東カタールの年間の国内総生産を上回る水準で、WTTCと中国国家旅遊局によると、昨年海外旅行に出掛けた中国人観光客の総数は約1億2000万人で、これは5年前と比べると倍以上の人数となりました。
世界規模で見た場合、海外旅行する10人のうちの1人が中国人になる計算です。

WTTCのデービッド・スコーシル最高経営責任者(CEO)はCNNMoneyの取材に「中国人の海外旅行客の増加ぶりは驚くべき水準」とし、中間層入りの国民の増加を反映していると分析しました。
スコーシル氏によると、中国人は世帯所得が約3万5000ドル(約396万円)になると海外旅行を始める傾向がみられ、2003〜2013年の間にこの所得規模を超えた世帯数は約2100万で、2023年までには新たに6100万世帯が加わる見通しだということです。

中国人の海外旅行熱の高まりの背景には、中国政府が新たな空港建設を進めるなど旅行を督励する方針も後押しする要因の1つとしてあります。
これは、消費者支出を促し、製造業依存の産業構造の転換を狙う政策の効果とも受け止められています。
中国人海外旅行者の目的地は最初はアジア地域が多かったが、最近はより冒険的な要素がある旅行先や遠隔地を選択することも目立っており、欧州や米国は人気の目的地となっています。
年配層は団体旅行を好み、インターネットに慣れている若年層は個人旅行を選ぶ特徴もあるといいます。

WTTCのデータによると、中国人による海外旅行人気で大きな恩恵を受けたのは日本で、外国人訪問客による関連収入は、昨年49%の激増を記録しました。
スコーシル氏は、日本の観光業界の好況は突然のような形で来ているともし、円安も外国人観光客を呼び寄せる要因になったと指摘しました。
また、アイスランドも経済効果で中国人観光客の増加を歓迎する国となっています。WTTCによると、同国の観光旅行分野の成長率は昨年19.4%増となり、経済成長率の全体指数を相当程度上回る結果となったそうです。
 

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