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STUDIOでの多言語対応!Weglotを使った手順とポイント

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2026/9/25

[ 初回公開日:

2024/3/16

]

STUDIOでの多言語対応!Weglotを使った手順とポイント

先に結論として、STUDIOとWeglot(他の翻訳ツールも含め)の組み合わせでの多言語対応には制限があります。サブドメインでは無事動作しましたが、サブディレクトリでの設置はWeglotのサポートをやりとりしましたが、動きませんでした(2024年時点)。アクセス解析(GA4)は、サブドメイン方式でも1つのプロパティでまとめて計測できます(第7章の補足)。

STUDIOを利用して多言語対応は可能ですか?どのような方法がありますか?
というご質問を良く頂くようになりました。STUDIOの導入が増えていること、及び大企業への導入が進んでいることも要因だと思っています。

この記事では、STUDIOでの多言語対応の実情について、実際に弊社が行っている方法と合わせて紹介させていただきます。翻訳ツールとしてはWeglotを利用していていますが、他のツールでもできること、制限事項は同様だと思います。

4/9 アップデート
Weglotのサポートと何度も何度もやり取りをして、結果的にSubdomains(サブドメイン)方式にて無事動作するようになりました。詳しくは5.2にて解説しています。

STUDIOとWeglotによる具体的な設置例や課題のみを知りたい方は目次から「5.2 STUDIOとWeglotを使った多言語対応サイトの作成例」へと飛んでください。

1. はじめに

1.1 Webサイトの多言語対応の重要性

現代のビジネスはグローバル化が進んでおり、会社案内のようなパンフレットはもちろん、商品やサービスのカタログを多言語で展開することが必要となっています。また、世界に発信、世界からアクセスしてもらえるウェブサイトはまず最初に多言語対応することは最初に手をつけるのが良いと思います。ここで重要となるのが今利用しているホームページ作成ツールで多言語対応がどこまでできるのか。ここではホームページ制作ツール(CMS)としてSTUDIO、翻訳ツールとしてWeglotを利用した方法を紹介します。

STUDIOは日本発のノーコードCMSツールです。コーディング不要で、直感的な操作でデザイン性に優れたウェブサイトを作ることができます。

一方、WeglotはWebサイトやECサイトの多言語翻訳を可能にするツールです。数多くの言語に翻訳でき、サブディレクトリ型での構築も選べます(SEOの実務では、サイト全体の評価をまとめやすいとされる形です)。

多言語対応はユーザー体験を向上させ、海外からのアクセスを増やすだけでなく、SEOにも繋がります。そのため、STUDIOとWeglotの組み合わせはビジネス展開において非常に価値のある手段となります。

2. STUDIOとは?

STUDIO公式サイト

STUDIO公式サイト

2.1 STUDIOの基本的な概要と特徴

STUDIOはウェブサイト作成ツールの一つで、コーディング知識がなくても誰でも簡単にオリジナルのウェブサイトをデザインできます。また、ノーコードで完全オリジナルのデザインにて構築できるのはもちろん、デザイン性に優れたテンプレートも提供されており、その点お魅力です。

しかし、そのままでは多言語対応の運用が難しいため、この問題を解決するために「Weglot」のような翻訳ツールとの組み合わせが有効です。これにより、STUDIOで作成されたウェブサイトを容易に多言語対応にすることが可能となります。

STUDIOとWeglotの組み合わせは、多言語対応ウェブサイトの作成をよりシンプルで効率的なものにします。

2.2 STUDIOでの多言語対応

残念ながら現時点においても、STUDIOによる多言語対応の専用機能は提供されていません(2026年9月時点)。ただし、Studioの公式ヘルプ「Studioで多言語サイトを作成したい」(2026年5月更新)が、4つの作り方を事例として整理しています――①1プロジェクト内に言語別ページ ②言語別プロジェクト+サブドメイン ③言語別プロジェクト+カスタムプロキシでサブディレクトリ(Business Plus以上)④外部の翻訳サービス。この記事では、大きく2つに分けて説明します。

  1. 各ページについて必要な言語の分だけページを用意する(公式の①②に当たる、超アナログな多言語対応)

  2. 外部の翻訳ツールを利用する(公式の④)

1については、各言語に翻訳されたページを必要な言語の数だけアナログに作る、ということになります。各言語間の移動については、ヘッダーまたはフッターのメニュー等を利用して遷移できるように作ります。

2については、Weglotのような各種翻訳ツールと連携をすることによりシステム的に多言語対応を行います。どのツールを利用するにせよ、設置方法については基本的に同じで、翻訳ツールから提供されるコードをGTM(Google Tag Manager)経由またはヘッダー領域に貼り付けることで実装することになります。

詳しくはそれぞれこの後の第5章「5. 実践例: STUDIOでの多言語対応」にて解説します。

3. Weglotとは?

Weglot公式サイト

Weglot公式サイト

3.1 Weglotの基本的な概要

Weglotは、あなたのビジネスが成長・飛躍(アクセスを増やす)する手伝いをする、高品質な多言語化ツールです。Weglotは自社サイトのベースとなる日本語に加えて、新たな言語を追加することで、海外からのアクセスを獲得することにより、新規顧客の獲得や売上の増加を実現します。また、各言語の翻訳をこちらが意図した表現でしっかりと準備することにより、訪問者がブラウザの拡張機能を利用した自動翻訳を行う場合に比べて、コンバージョン率の改善にも繋がります。

Weglotを使用すると、ウェブサイトを新しい言語へと簡単に翻訳し、表示することが可能です。また、訪問者の好きな言語へ自動的にリダイレクトする機能や、サブドメインまたはサブディレクトリによる多言語サイトの構築による多言語SEO、プロの翻訳者へ依頼できる機能も備わっています。

さらに、ShopifyやWordPressなど他の多数のプラットフォームとの連携にも対応しており、統合翻訳ソリューションとして機能します。Weglotはどんな言語でもコンテンツを検出し、翻訳します。そして、翻訳を簡単に編集したり、プロの翻訳者に依頼するための管理画面も提供しています。

3.2 多言語翻訳の利便性と特徴

Weglot翻訳ツールは、その使いやすさと高度な自動翻訳機能で注目を集めています。特筆すべきは次の3つの特徴です。

  1. 自動翻訳と手動翻訳の併用: Weglotは、指定した言語に自動的に翻訳するだけでなく、独自の翻訳を追加する機能も備えています。これにより、より正確な翻訳が可能となります。

  2. 100以上の言語対応: 100以上の言語への翻訳が可能で、世界中のユーザーに対応することができます。

  3. SEO対策: 翻訳ページはGoogleに適切にインデックスされ、多言語SEOをサポートします。これにより、各国の検索エンジンでも上位表示を目指すことが可能です。

これらの特徴により、Weglot翻訳ツールは、多言語対応のウェブサイト作成における強力なパートナーと言えます。

4. WeglotをSTUDIOで利用する方法

4.1 WeglotとSTUDIOの連携方法

Weglot翻訳ツールは誰でも簡単に導入できます。まずは以下の手順(ウィザード)に沿って登録から始めてみましょう。

1. Weglotの登録方法
Weglotの公式ウェブサイトにアクセスしてグローバルメニューにある「無料トライアル」をクリックします。Weglotにて利用したいメールアドレスとパスワードを入力し、「Sign up」をクリックすると登録完了です。次にそのメールアドレス宛に認証用のメールが届きますのでメールに記載されている「Confirm my email」というボタンをクリックしアカウントの認証を行います。

Weglotメール認証

2. プロジェクトの作成
メールの認証が完了するとプロジェクト作成画面に遷移します。
PROJECT NAMEは適切にわかりやすいものを入れてもらうとして、WEBSITE TECHNOLOGYという欄にSTUDIOはありませんので、Otherを選択して進んでください。

Weglotのプロジェクト作成画面

3.プロジェクトのセットアップ
続いて、Weglotを設置するドメイン名やそのサイトの元の言語(=Japanese)を選択肢、多言語として用意した言語を選択します。この際、1つでも5つでも極論100言語でも可能ですが、料金との兼ね合いもありますので必要な言語数のみを選ぶようにしてください。
また、URL Typeという欄で「Subdomains(サブドメイン)」か「Subdirectories(サブディレクトリ)」かを選択することになりますが、???となった方はこの後のDNS設定等が少しハードルが高いと思いますので社内のIT担当者など詳しい方に相談してください。

Weglotセットアップ画面

4.DNSのセットアップ
選択したURL Typeによって、DNS設定の内容が異なります。
サブドメインの場合には翻訳する言語の数だけCNAMEの設定を、サブディレクトリの場合にはWeglotの利用しているcloudflare?を利用した仕組みを使うための設定を行います。

この点についてはDNSの仕組みを理解していることが重要です。特にサブディレクトリの場合にはAレコードの振り先をSTUDIOサーバーから変更することになりリスクがありますので、慎重に検討・設定してください。利用しているドメイン管理サービス(お名前.comやムームードメインなど)によっても管理画面の設定が異なりますので、この場でのDNS設定の解説は省略させていただきます。

慣れている方であればウィザードに沿って設定していくことで問題なく設定できると思いますし、WeglotのDNS設定のドキュメントもありますので問題ないかと思います。

4.2 サブドメイン方式で設置する際の推奨

サブドメイン方式を選択した際に、Weglotが発行するJavascript code snippetをSTUDIO側に設置する必要があります。

GA4や広告計測タグは、最近ではGoogle Tag Manager(GTM)経由で設置(発火)させるのが一般的です。WeglotのJSも同じくGTMの「カスタムHTMLタグ」で動かせますが、Weglotの管理画面に表示される2行をそのまま貼ると、多くの場合 Weglot is not defined というエラーで止まります。GTM経由では weglot.min.js の読み込みが終わる前に Weglot.initialize が走ってしまうためです。読み込み完了(onload)の中で initialize を呼ぶ形にすれば動きます。

<script>
(function () {
  if (window.__wgState) return;                 // 読み込み中・読み込み済みなら何もしない
  window.__wgState = 'loading';
  var s = document.createElement('script');
  s.src = 'https://cdn.weglot.com/weglot.min.js';
  s.async = true;
  s.onload = function () {
    Weglot.initialize({ api_key: 'wg_あなたのAPIキー' });
    window.__wgState = 'ready';
  };
  s.onerror = function () {                     // 失敗したら次の機会にやり直せるようにする
    window.__wgState = null;
    s.parentNode && s.parentNode.removeChild(s);
  };
  document.head.appendChild(s);
})();
</script>

先頭の __wgState は二重読み込みの防止です。トリガーが複数ある構成では、読み込み中にもう一度タグが評価されることがあるため、「読み込み中」「読み込み済み」を分けて持ち、読み込みに失敗したときは解除して次の機会にやり直せるようにしています。

IT+のサイトは、公開当初はStudioの<head>に直接貼っていましたが、2026年9月にGTM経由へ移しました。理由はCookie同意バナー(CMP)です。EU圏向けに「同意するまで外部ツールを止める」設定をすると、多言語ツールのJSも同意の対象に入るため、IT+はGTMの同意設定で制御できる場所に置きました(Studioの<head>に残したまま、Cookiebotの手動マークアップ(type="text/plain" と data-cookieconsent)で同意まで止める方法もあります。IT+では試していません)。詳しくはCookie同意バナー【後編】の第7章。

ここで知っておくと安心なのが、サブドメイン方式のWeglotでは、ページはWeglotのサーバー(プロキシ)側で訳された状態で返ってくるということ。サイトに貼るJSの仕事は、右下の言語切替ボタン、翻訳を速くするキャッシュ、ページ表示後に生成される要素の翻訳です。IT+でJSを止めて確かめたところ、止めた状態と動かした状態で日本語の残り字数に差はありませんでした(2026年9月)。Cookie同意バナーを入れないサイトなら、これまでどおり<head>に貼るのがいちばん簡単です。

↓ STUDIOでの設置箇所についてだけ、補足させていただきます。

STUDIOの<head>領域の設定箇所

以上のステップで、Weglot翻訳ツールをあなたのウェブサイトに導入する準備が整いました。最初にウィザードが出てきますので、基本的にはその流れに乗ることで簡単に設置できます。ただ、Weglotの製品サイトは日本語化されているのですが、管理画面側は英語のみのため必要に応じてブラウザの拡張ツールによる翻訳も活用しながら進めていただければと思います。

5. 実践例: STUDIOでの多言語対応

5.1 STUDIOのみ(外部ツールを利用しない)での作成例

こちらの方法はシンプルに、必要な言語数分のページを作り、グローバルメニューまたはフッターにて各言語間の移動ができるようにボタン(または類似するもの)を設置する、というアナログな作り方です。

当然ですが、日本語ページと他の言語のページが連動しているわけではないので、作成時はもちろん日本語ページを修正したときには該当する他の言語のページについても全て手作業で更新していくことになります。

対象のサイトがコーポレートサイトで、会社概要だけ英語ページがあれば良い、またはトップと会社概要とサービスページ及びお問い合わせページのみ英語があれば良い、基本的にはほとんど更新はしない、というような場合にはこの方法でも全く問題ないと思います。

弊社のお客様でもこの方法で実装させていただいているサイトはたくさんあります。

例1)株式会社フーディソン様
・IT+内の制作実績ページ
・フーディソン様の英語ページのトップ

例2)株式会社346様
・IT+内の制作実績ページ
・346様の英語ページのトップ

また、弊社もこの作り方のページを実際に用意しています。(Weglotによる多言語化を実装している今となっては削除しても良いのですが、お客様に説明するときのために残してあります。)

例3)弊社(株式会社アイティプラス)
・弊社の英語ページのトップ

↓ STUDIOのページ管理画面、単純にページとして英語ページを作っています

STUDIOのページ管理画面

↓ グローバルメニューに設置した言語切替ボタンです。

グローバルメニューによる多言語ボタン

↓ フッターメニューに設置した言語切替ボタンです。

フッターメニューによる多言語ボタン

5.2 STUDIOとWeglotを使った多言語対応サイトの作成例

今ご覧いただいたいる弊社のサイトはまさにSTUDIOとWeglotの組み合わせにより多言語対応を行っています。(ただし、現在はブログには表示していません。主にトップページや会社概要など静的ページに設置しています。)

↓ 弊社のトップページです。右下にWeglotの言語切替メニューを表示しています。

Weglotの言語切替メニュー

そのままだとその下のHubspoのチャットボタンと被ってしまうので、Weglotの管理画面にてCSSを設定してチャットボタンの上に来るように調整しています。

.country-selector {
  	margin-bottom: 100px;
}
Weglotの言語切替メニューの設定画面

方式としては「サブディレクトリ」にて実装しています。以前はサブドメインにて実装していました。

結果的にサブドメイン方式に戻しました。

Weglotの管理画面

言語は、公開当初は英語・韓国語・簡体字・繁体字の4言語(日本語と合わせて5言語)でしたが、2026年9月時点では英語と韓国語の2言語(日本語と合わせて3言語)に絞っています。

なぜ2言語なのか

Weglotの料金は翻訳語数と言語数で段階が決まります。言語を1つ増やせば、訳す量もそのぶん増える。翻訳語数や対応言語数が契約の上限を超えると、上位のプランが必要になります。

そこで当社は、固定ページだけを対象にして、ブログとニュースは外しています。更新のたびに積み上がる領域を切り離すと、月額が読めるようになります。

もう一つは目的の話です。当社のサイトは海外を主戦場にしているわけではなく、英語と韓国語は「お客様にお見せできる実物」としての性格が強い。だから全ページを訳す必要がありません。

本音を言えば、スペイン語と中国語も並べたいところです。ただ、増やす理由が「そのほうが見栄えがする」だけなら、その予算は別のところに使ったほうがいい。そう考えて、いまは2つに留めています。

Weglotの多言語翻訳

※上の画像は2024年当時の画面です。

  • 日本語 https://www.itplus.co.jp/

  • 英語 https://en.itplus.co.jp/

  • 韓国語 https://ko.itplus.co.jp/

実は、以下の課題があったのですが、無事解決しました!!!
サブドメインはこの後↓に記載するアップデート情報で解決できますが、サブディレクトリだと解決できませんでした。

とあるページで言語を切り替えたときに、必ず選択した言語のトップページに飛んでしまう

もともとは「サブドメイン」にて実装していたのですが、「言語を切り替えたときに、必ず選択した言語のトップページに飛んでしまう」ということが分かり、サポートと色々やり取りする中でサブディレクトリを勧められて切り替えた経緯があります。結果的にそれでもまだ問題は解決されておらず。。。

4/9 アップデート
Weglotのサポートと何度も何度もやり取りをして、結果的にSubdomains(サブドメイン)方式にて無事動作するようになりました。

下層ページにて言語を切り替えると、切り替えた言語のトップページに必ず飛ばされてしまう(切り替え下層ページの翻訳言語ページに遷移しない)という事象が発生していました。なぜそうなってしまうのか、こちらの予測も含めSTUDIOの仕組みを伝えていたのですが、メールのやり取りをしている間に1週間が経ちサポートの担当者が変わってしまうことで再度最初から説明しなければならないなど予想以上に時間が掛かりました。

でも皆さん、今後は大丈夫です!
STUDIOにサブドメイン方式でWeglotを設置し、もし私と同じ動作になってしまう場合(基本的になるはずですが)サポートに以下を伝えてください。

You can tell the Weglot support team that it's a behavior you met on another website, and it was fixed with a Javascript option called: "Listen for dynamic push state."

ただ、Weglotの名誉のためにもハッキリさせておくと、Weglot側に問題があるというわけではなくSTUDIOというツール自体の仕組みが特殊なために起こっている事象です。HTML/CSSで書かれているようなクラシカルなものは当然、WordPressやShopifyなどのCMSではサクッと多言語化できます。

なぜ、STUDIOが特殊なのか、サブドメインとサブディレクトリによる違いは何なのか、ということを書き出すと別の記事が書けてしまうのでこの場では割愛させていただきます。

6.[応用編]Weglotの標準スクリプトだけだと、サイト監査でhreflangの指摘が出ることがある

Weglotを入れると、検索エンジン向けの hreflang(「この英語ページと日本語ページは"同じ内容の言語違い"ですよ」と伝える記述)は、翻訳版(en.〜 など)のページにはWeglot側が自動で入れてくれます。基本は、これで問題なく動きます。一方、日本語の原文側(www)には自動では入りませんでした。Weglot公式は原文側の<head>にも入れると説明していますが、IT+の構成(Studio+サブドメイン方式)で自前のhreflangを外して確かめたところ、WeglotのJSは原文側にhreflangを1つも入れませんでした(2026年9月・2ページで確認)。公式のトラブルシューティングでも、ホスト型の一部(Squarespace・Webflowのサブドメイン連携)では原文側を書き換えられないとしています。そこでIT+は、原文側をスクリプト(下記②)で入れています。

ただ、サイトの構成によっては、サイト監査ツールが「hreflangが不足・不正」と指摘することがあります。たとえば、下層ページでのURLの指定のされ方や、翻訳対象外のページ(英語・韓国語版がないページ)にもhreflangが付いてしまう、といったケースです。

なお、監査ツールの指摘には重さの違いがあります。x-default が無い、は影響が小さい。一方、言語版どうしの参照が片方向だけ、または存在しないページを指している、は取りこぼしの原因になります。hreflang は各ページが自分に対応する言語版のURLを完全な形(https:// から)で指し、自己参照と相互参照が揃っている必要があります。

実際にIT+の自社サイトでも監査でこの指摘が出たため、<head> に記述を少し足して整えました。ここでは「標準のまま」と「IT+が実際に直した形」を並べて紹介します。

※ サイト構成や監査ツールによって最適解は変わります。下記はIT+の構成での一例として、考え方の参考にしてください。

標準スクリプト(Weglot管理画面に表示されるもの)

<script type="text/javascript" src="https://cdn.weglot.com/weglot.min.js"></script>
<script>
  Weglot.initialize({
    api_key: 'wg_あなたのAPIキー'
  });
</script>

これだけでもWeglotは動き、翻訳版のhreflangも自動で入ります。api_key はご自身の管理画面の値に置き換えてください。

IT+が実際に直した形(<head> に追記)

※ 2026年9月に、IT+はこの形から「静的なhreflang」(全ページ共通の<head>にトップのURLを固定で入れる記述)を外しました。配信されるHTMLの段階では、下層ページがトップを指す誤った対応づけになるためです。下のコードは外した後の形です。

※ ②は、元サイトが www で、URLスラッグの翻訳を使っていない(Weglotの既定)場合のコードです。スラッグを翻訳している場合は、言語ごとの対応URLを別に持つ必要があります。

<!-- ① Weglot初期化(標準のまま) -->
<script type="text/javascript" src="https://cdn.weglot.com/weglot.min.js"></script>
<script>
  Weglot.initialize({
    api_key: 'wg_あなたのAPIキー'
  });
</script>

<!-- ② ページ単位でhreflangを"絶対URL"で入れ直す補完スクリプト -->
<script>
(function () {
  if (location.hostname.split('.')[0] !== 'www') return; // 日本語オリジンだけで実行(en/koはWeglotが処理)
  // ★ Weglot管理画面の「Excluded URLs(翻訳対象外)」と完全に一致させる
  var STARTS_WITH = ['/blog', '/news', '/works']; // 例:自社の除外URLに合わせて書き換える
  var CONTAINS    = ['/404'];
  var EXACT       = [];
  function isExcluded(path) {
    return STARTS_WITH.some(function (p) { return path.indexOf(p) === 0; }) ||
           CONTAINS.some(function (p) { return path.indexOf(p) !== -1; }) ||
           EXACT.some(function (p) { return path === p || path === p + '/'; });
  }
  function run() {
    var path = location.pathname;
    // 既存のhreflangを一旦消して、絶対URLで入れ直す
    document.querySelectorAll('link[rel="alternate"][hreflang]').forEach(function (el) { el.remove(); });
    if (isExcluded(path)) return; // 翻訳対象外ページにはhreflangを付けない
    var map = {
      'ja': 'https://www.example.com',
      'en': 'https://en.example.com',
      'ko': 'https://ko.example.com'
    };
    Object.keys(map).forEach(function (code) {
      var link = document.createElement('link');
      link.setAttribute('rel', 'alternate');
      link.setAttribute('hreflang', code);
      link.setAttribute('href', map[code] + path);
      document.head.appendChild(link);
    });
  }
  if (document.readyState === 'loading') document.addEventListener('DOMContentLoaded', run);
  else run();
})();
</script>

※ Cookie同意バナー(CMP)を入れるサイトでは、IT+は①(Weglotの初期化)をStudioの<head>ではなくGTMのカスタムHTMLに置きました(4.2の onload 方式)。Studioの<head>に残したまま、Cookiebotの手動マークアップで同意まで止める方法もあります(IT+では未検証)。②のhreflang補完スクリプトはCookieもストレージも使わないので、<head>のままで問題ありません。

何をしているか(ポイント3つ)

  1. 静的なhreflangは全ページ共通には入れない … 以前は①として、JSが走る前のベースにトップのURLを入れていましたが、全ページ共通の<head>に入れると、配信されるHTMLの段階で下層ページがトップを指す誤った対応づけになります。2026年9月に外し、②のスクリプトだけにしました。

  2. ② ページ単位で"絶対URL"に入れ直す … 各ページで既存のhreflangを一度消し、https:// から始まる絶対URLで入れ直します。下層ページでURLの指定が曖昧になるのを防ぎ、監査の指摘をつぶすためです。

  3. 翻訳対象外ページには付けない … 英語・韓国語版がないページ(ブログ等)にhreflangを付けると「存在しない言語版を宣言している」状態になり、これも指摘の対象になります。除外リストで弾いています。

運用上の注意

  • 除外リスト(STARTS_WITH など)は、Weglot管理画面の「Excluded URLs」と完全に一致させること。片方だけ変えると、hreflangの不整合がまた出ます。

  • api_key とドメイン(example.com の部分)は、ご自身のサイトの値に置き換えてください。

  • くり返しになりますが、最適な形はサイト構成と監査ツールで変わります。入れたら必ず全言語版を監査して確認してください。このあたりの「公開後の確認」については、総論記事「Studioで多言語サイトはつくれる?」でも触れています。

  • ドメイン名の完全一致で判定しないこと。サブドメイン方式の Weglot は、HTML 内の元ドメインの文字列(www.example.com)を翻訳版のドメイン(en.example.com)に書き換えます。インライン JS の中の文字列も書き換わるため、location.hostname !== 'www.example.com' は英語版では !== 'en.example.com' に化けて、英語版でもスクリプトが走ってしまいます(Weglot が付けた正しい hreflang を消して、ja が自分自身を指す誤った hreflang を付け直す)。判定は split('.')[0] !== 'www' のようにサブドメイン部分だけで行ってください。IT+ 自身、この状態で3か月気づきませんでした。

7.まとめ

以上、STUDIOでの多言語サイトの作り方とWeglotを組み合わせた多言語対応の手順について解説しました。これらの方法により自分のサイトを多言語で表示させることが可能になります。

2024年の執筆時点では「完全な多言語運用が要るなら他のCMSも検討すべき」と書いていましたが、その後2年以上サブドメイン方式で運用してみて、規模と目的に合ったやり方を選べばStudioでも十分に成り立つ、というのが今の見立てです(やり方の選び方は総論記事「Studioで多言語サイトはつくれる?」に)。

※アクセス解析(GA4)について:各言語のページに測定IDが同じタグを入れれば、サブドメインをまたいでも1つのGA4プロパティでまとめて計測できます。Cookieのドメインが共通なら(GA4の既定の設定なら共通になります)、言語版を行き来しても1人のユーザーとして扱われ、サブドメイン間の移動も GA4 は参照元として数えません(公式)。通常は追加の設定は要りませんが、測定ID・Cookieドメイン・実際の計測の3つは確認してください。Cookieドメインがサブドメインごとに違うと自己参照が出るため、Google公式はCookieドメインの統一や除外リストへのサブドメイン追加を対策に挙げています(公式ヘルプ「クロスドメイン測定を設定する」)。Weglot側のヘルプも参考になります。
Can I use Google Analytics on my translated version(s)?

【補足】多言語化対応に必要となるCookie同意バナーについての関連記事

※本文の手順・画面は2024年3月時点、4.2・5.2・6章・7章の補足は2026年9月時点の情報です。仕様は変わるため、最新は各サービスの公式情報をご確認ください。

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