[ 初回公開日:
2026/9/18
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note 連載「旅と仕事と」⑲ ドローンの資格を取ったのは、空撮のためではなかった

note 連載「旅と仕事と|動いて縁を紡ぐ」⑲ を公開しました。
今年の1月に、ドローンの国家資格を取りました。この記事が出る日は、ビルの外壁点検の講習の2日目です。ただ、空撮をするために取ろうと思ったわけではありません。
7月の終わり、多肉の生産者さんを訪ねたときのことです。田んぼで農薬を撒くのと同じ大型のドローンが、真夏のハウスの屋根の上を、電線の下をくぐるように低く飛んでいました。撒いていたのは農薬ではなく、遮光剤です。乾くと白い膜になって光を2〜3割さえぎり、雨で数ヶ月かけて自然に落ちる。従来は人が屋根に上がって噴霧器で吹き付けていた作業で、いまもそうしているところが多いそうです。安全でも速さでも、分かりやすく良い解決だと思いました。
空撮は最初から狙っていません。いまは数十万円ほどのミドル機でも、テレビのニュースで流れる程度の映像なら十分に撮れます。差が出るのは機体ではなく、その先です。画角、見せ方、フィルター、編集、そして撮る前のロケハンと撮影の計画。全部、映像の知識とセンスの領域で、私の得意なところではありませんでした。それは実際に飛ばしてみて、改めてよく分かりました。記事には、角島大橋と九重"夢"大吊橋で撮った映像も載せています。
では何のために取ったのか。世界を一周して、家族を持って、その子どもたちが大きくなってきた。ここまで来て、次は何をやろうか、何で役に立てるんだろうか、と考えるようになりました。目に入ったのが、体を使う現場です。そこで、ドローンって面白そう、と閃きました。
記事の芯はここです。高層ビルの外壁は、おおむね10年に一度、全面的に調べる決まりがあります。従来は足場やロープで人が近づいて、ハンマーで叩いて音で浮きを探す。2022年には、ドローンに赤外線カメラを載せた調査が、打診と同等以上の精度があるものとして国の制度に位置づけられました。ただ、飛ばして外壁を撮ることと、点検を終わらせることは別の話です。誰と何を調整して、いつまでに、誰を手配するか。関わる人をまとめて、予定を組んで、最後まで持っていく。それは、私がいちばん長くやってきた仕事でした。
ドローンを飛ばす人になるのではなく、点検を終わらせる側に立つ。あ、ちょうどいいのかも、と思っています。
▶ 記事はこちら(note)
https://note.com/tabito_shigototo/n/n673df8407796
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