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【Studio初心者ガイド】Studioでできるアクセシビリティとは?対応と設定方法|Editor 5.0対応

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2026/3/12

[ 初回公開日:

2024/9/11

【Studio初心者ガイド】Studioでできるアクセシビリティとは?対応と設定方法|Editor 5.0対応

※本記事は Studioの「Editor 5.0」に対応しています。

ウェブサイトのアクセシビリティは、すべてのユーザーがストレスなくコンテンツを利用できるようにするために欠かせない要素です。

特に視覚や聴覚に障害がある方、または操作の面で困難を抱える方にとって、使いやすいウェブ体験を提供することは、現代のウェブデザインの重要な課題です。

本記事では、Studioで実現できるアクセシビリティ対応の具体的な方法や設定方法について解説し、誰にとってもアクセス可能なウェブサイトを作るためのヒントを紹介します。

アクセシビリティとは

アクセシビリティ(ウェブアクセシビリティ)は、障がいの有無に関わらずすべての人が製品、サービス、環境を使いやすく、アクセスしやすい状態を確保することを指します。ウェブサイト、モバイルアプリケーション、その他のデジタルリソースにおいても重要とされています。

アクセシビリティは、さまざまな障がいを持つ人々が、同じウェブサイトやアプリを障がいのない人と同じように効率的かつ効果的に利用できるようにすることを目的としています。例えば、視覚障がい者がスクリーンリーダーを使ってコンテンツを聞いたり、聴覚障がい者がビデオの字幕を読んだりすることが含まれます。

アクセシビリティを考慮したデザインは、高齢者や一時的な障がいを持つ人々(例えば、腕を骨折している人や、非常に明るい日光の下でスクリーンが見えにくい人など)も恩恵を受けるため、単に「障がいを持つ方向け」というわけではなく、すべてのユーザーの利便性を高めるものです。

アクセシビリティの分類

アクセシビリティは主に以下の2つのカテゴリーに分けることができます。

1.ヒューマンリーダビリティ

ウェブサイトやアプリケーションが人間にとってどれだけ読みやすく、理解しやすく、操作しやすいかを指します。

2.マシンリーダビリティ

コンテンツが機械、特に支援技術(スクリーンリーダーや音声認識システムなど)によってどれだけ効果的に解釈され、処理されるかに関連します。

アクセシビリティの原則

  1. 知覚可能性 - 情報とユーザーインターフェースのコンポーネントが、ユーザーが知覚できる形で提示される必要があります(例:代替テキスト、字幕)。

  2. 操作可能性 - ユーザーインターフェースのコンポーネントとナビゲーションは操作可能でなければなりません(例:キーボード操作対応)。

  3. 了解可能性 - 情報とユーザーインターフェースの操作が理解しやすいものでなければなりません(例:明確な指示、エラーメッセージ)。

  4. 堅牢性 - コンテンツは、広範なユーザーエージェント(ブラウザやアシスタントテクノロジーを含む)によって解釈できるほど堅牢でなければなりません(例:クリーンなHTML/CSS、アクセシビリティAPIとの互換性)。

これらの原則を遵守することで、すべての人がより公平にデジタル環境を利用できるようになります。

Studioでできるアクセシビリティの例

Studioはアクセシビリティの向上を目指した機能が備わっています。Studioで実現できるアクセシビリティ対策は多岐にわたります。以下に、主な例を挙げます:

1.言語設定(lang属性)

この機能は、サイト(またはページ)で使用される言語を明示し、翻訳ツールやスクリーンリーダーなどの支援技術がサイト上の言語を正確に識別できるようにするための設定です。

これにより、より正確な翻訳の提供や、適切な言語での読み上げにつながります。なお、この機能は使用言語を明示するものであり、自動翻訳を行う機能ではありません

また、言語設定はサイト全体にもページごとにも設定でき、ページ設定はそのページでサイト設定よりも優先されます(例:大半が日本語で、一部ページのみ英語の場合は、サイト設定を日本語にし、該当ページだけ英語にすると効率的です)。

Studioでの言語設定方法

サイト内全ページに一括設定する場合

1.キャンバス外(エディタの外)をクリックし、サイト設定から言語(赤四角)を選択し、全ページに適用します。

2.変更を公開サイトに反映させるためにサイトを更新します。

ページ毎に設定する場合

1.ページパネルで言語設定をしたいページ(ピンク四角)をクリックしてから、言語設定(黄色四角)で「ページ」を選択の上、個別に適用します。

2.変更を公開サイトに反映させるためにサイトを更新します。

ページ毎に設定する場合

この機能はウェブページで使用される言語を指定することにより、利便性を高めるものです。

言語設定を正確に行うことで、例えば視覚障がい者がスクリーンリーダーを使用する際に正しい言語で情報が読み上げられ、理解が促進されます。

ページが適切な言語でマークされていると、Google Chromeなどのブラウザに組み込まれた翻訳ツールが正確に動作しやすくなります。

2.代替テキスト(altタグ)

Studioでは、alt(代替テキスト)を設定することで、画像の内容をウェブクローラーやサイトの読み上げ機能に伝えることができます。

SEOの観点からも、この情報を設定することは重要です。

Studioでの代替テキスト(alt)設定方法

2.選択した画像がBoxモード(ピンク四角)の場合は、まずImgモードに切り替えます(altはImgモードの画像ボックスのみに設定できます)。

Studioでの代替テキスト(alt)設定方法

3.右パネルで[画像]タブを選択します。 [代替テキスト]フィールド(ピンク四角)にaltを入力します。

Studioでの代替テキスト(alt)設定方法02

Studioでは、代替テキストを画像に簡単に追加できます。

これにより、視覚障がいがあるユーザーや画像が読み込めない時に、スクリーンリーダーが代替テキストを読み上げることで内容を理解できるようになります。

設定しておくことで、ウェブアクセシビリティを向上させ、SEOにも貢献します。

3.HTMLタグ設定(サイト構造)

Studioでは、ボックスやテキストにHTMLタグを割り当てられます。

タグを適切に選ぶことで、検索エンジンやアクセシビリティ面での情報の読み取りが進みやすくなるため、サイト構造の整理に役立ちます。

また、アクセシビリティ対応の観点でも、HTMLの設定を適切に行うことがポイントとして挙げられています。

Studioで設定できる主なHTMLタグ

<div>: セクションをグループ化するために使用されます。
<nav>: ナビゲーションリンクのグループ化に使います。
<header>: ページのヘッダー部分を定義します。
<footer>: ページのフッター部分を定義します。
<section>: ドキュメントのセクションをマークします。
<article>: 自己完結型のコンテンツを定義します。
<main>: ページの主要コンテンツを示します。
<ul>: 順序なしリストを定義します。
<li>: リストアイテムを示します。
<label>: フォーム内のラベルを定義します。

テキスト関連のHTMLタグ

<p>: 段落を定義します。
<h1>〜<h6>: 見出しを定義し、<h1>が最も重要で、<h6>が最も小さい見出しです。
<span>: 文書の一部分にスタイルを適用するために使用します。
<li>: リストのアイテムを示します。

StudioでのHTMLタグ設定(サイト構造)方法

HTMLタグを変更したい要素(テキストボックスや画像ボックスなど)を選択し、右パネルの「設定」タブにある「タグ」項目(ピンク四角)から、目的に合うHTMLタグを選んで設定します。

StudioでのHTMLタグ設定(サイト構造)方法

4.フォームを使いやすくする

使いやすいフォームを作ることは、ウェブサイトやアプリを使っている時の体験を良くするためにとても大切です。

フォームは、ウェブサイト上で情報を送ったり、サインアップしたり、商品を買ったりする際によく使われます。

使いやすいフォーム設計のポイント

  1. ラベルの使用:

    各入力フィールドには明確なlabelタグを使用して関連付けること。これにより、スクリーンリーダーがどのラベルがどのフィールドに対応しているかを識別できるようになります。

  2. キーボードアクセス:

    フォームはキーボードだけで完全に操作可能であること。つまり、マウスを使わずにタブキーでフォームの各要素間を移動できるようにする必要があります。

  3. インストラクションと情報:

    フォームの目的と、各フィールドの入力情報がどのように使用されるかを明確に説明する。

  4. コントラストと視認性:

    視覚的要素は十分なコントラストを持っている必要があり、視力に障がいのあるユーザーでも容易に読み取れるようにすること。

Studioでのフォームの設置方法

画面左の追加パネル内のボックスメニューに、FormsとForm Parts(ピンク四角)が格納されています。

ドラッグ&ドロップまたはクリックでパーツをページに配置して、フォームを設置します。

配置後は、エディタ上で項目やデザインを編集しながら設定します。

Studioでのフォームの設置方法

5.aria-label, aria-hiddenの設定

スクリーンリーダーは、ページ上のテキストを読み上げる機能を持っていますが、アイコンや画像など「テキストでない形式」の情報は通常、認識しないため、そのままでは読み上げることができません。

「imgタグ」の画像には「alt属性」を設定して、スクリーンリーダーが読み上げる内容を指定することが可能ですが、以下の2つの属性を適切に使用することで、ウェブページ全体のアクセシビリティが向上します。

  1. aria-label:この属性は、その要素がスクリーンリーダーにどのように読み上げられるかを指定するために使用します。

  2. aria-hidden:この属性は、特定の要素をスクリーンリーダーが読み飛ばすように設定するために使用します。

通常、これらの属性は同時に使用されません。もしaria-labelに内容を設定し、同時にaria-hiddenを適用する場合、aria-hiddenが優先されるため、設定したラベルはスクリーンリーダーに読み上げられません。

これらの属性を適切に設定することで、視覚障害を持つユーザーも含め、より多くの人がウェブページのコンテンツを理解しやすくなります。

Studioでのaria-label, aria-hiddenの設定方法

設定したい要素(ボックス)を選択し、画面右側の設定パネルを開きます。

設定パネル下部の アクセシビリティ欄(ピンク四角)から、aria-label(読み上げ時に代わりに読ませたいテキスト)や aria-hidden(読み上げ対象から除外)を設定できます。

Studioでのaria-label, aria-hiddenの設定方法

ウェブアクセシビリティのガイドライン「JIS X 8341-3」(JIS規格)

JIS X 8341-3は、日本工業規格の一つで、ウェブコンテンツのアクセシビリティに関する基準を定めています。この規格は、障害を持つ人々を含むすべての人がウェブサイトやアプリケーションを利用しやすくすることを目的としています。

特に、視覚障害者や聴覚障害者、高齢者などがウェブサイトを容易にナビゲートし、情報を取得できるように配慮されています。

JIS X 8341-3は、適合レベルをA、AA、AAAの3段階に分けています。各レベルはアクセシビリティの要件をより厳しく設定し、AAAが最も高い水準を示します。

ウェブアクセシビリティのガイドライン「WCAG 2.0」

WCAG 2.0は、ウェブコンテンツのアクセシビリティを確保するための国際的なガイドラインです。このガイドラインは、視覚、聴覚、身体、認知、言語、学習に障害を持つユーザーを含む、すべての人々がウェブコンテンツにアクセスしやすくすることを目的としています。JIS規格と内容は一致しています。

ウェブアクセシビリティ「JIS X 8341-3」(JIS規格)、「WCAG 2.0」のガイドラインに関しては、こちらをご覧ください。

「JIS X 8341-3」(JIS規格)、「WCAG 2.0」の早見表/逆引き表は以下です。

「JIS X 8341-3」(JIS規格)、「WCAG 2.0」の早見表

StudioのWCAG 2.1 Level A, AA対応表

WCAG 2.1WCAG 2.0の改訂版です。以下にWCAG 2.1対応表をまとめました。

番号

見出し

レベル

達成可能か

Studioの対応

1.1.1

非テキストコンテンツ

A

img要素にalt属性、aria-label、iframeにtitle属性で代替テキスト設定可能

1.2.1

音声のみ及び映像のみ (収録済)

A

埋め込み依存

動画/音声に代替コンテンツをホストサービス側またはテキストで提供

1.2.2

キャプション (収録済)

A

埋め込み依存

キャプションはホストサービス側で設定

1.2.3

音声解説、又はメディアに対する代替 (収録済)

A

埋め込み依存

音声解説をホストサービス側またはテキスト代替コンテンツを提供

1.2.4

キャプション (ライブ)

AA

埋め込み依存

キャプションはホストサービス側で設定

1.2.5

音声解説 (収録済)

AA

埋め込み依存

音声解説はホストサービス側で設定

1.3.1

情報及び関係性

A

○/✕

HTML要素・属性の選択が可能だが一部非対応の要素あり

1.3.2

意味のある順序

A

ボックスレイアウトで意味のある順序を維持

1.3.3

感覚的な特徴

A

感覚的特徴に依存しないライティングとデザインで対応

1.3.4

表示の向き

AA

表示の向きに制限がないため基準達成

1.3.5

入力目的の特定

AA

autocomplete属性が一律でoff設定

1.4.1

色の使用

A

色の違いに依存しないライティングとデザインで対応

1.4.2

音声の制御

A

埋め込み依存

音声の制御はホストサービス側で設定

1.4.3

コントラスト (最低限)

AA

コントラスト基準を満たす配色で対応

1.4.4

テキストのサイズ変更

AA

拡大・縮小の制限がないため基準達成

1.4.5

文字画像

AA

文字画像を用いないデザインで対応

1.4.10

リフロー

AA

横スクロールが発生しないレイアウトで対応

1.4.11

非テキストのコントラスト

AA

コントラスト基準を満たす配色で対応

1.4.12

テキストの間隔

AA

避けるべきデザインを回避することで対応

1.4.13

ホバー又はフォーカスで表示されるコンテンツ

AA

ホバー時の追加コンテンツ非表示が不可

2.1.1

キーボード

A

○/✕

キーボード操作可能だが一部非対応スタイルあり

2.1.2

キーボードトラップなし

A

キーボードトラップが存在しないため基準達成

2.1.4

文字キーのショートカット

A

ショートカットキー設定オプションが存在しないため基準適用外

2.2.1

タイミング調整可能

A

ホバーやフォーカスで制限時間を延長可能

2.2.2

一時停止、停止、非表示

A

5秒以上継続する動画やアニメーションを一時停止できない

2.3.1

3回の閃光、又は閾値以下

A

閃光にあたる表現を避けることで基準達成

2.4.1

ブロックスキップ

A

ランドマークや見出し要素を使用して対応

2.4.2

ページタイトル

A

ページタイトル欄に主題や目的を設定

2.4.3

フォーカス順序

A

ボックスレイアウトでフォーカス順序を保つ

2.4.4

リンクの目的 (コンテキスト内)

A

リンクの目的を示すライティングとHTML要素の組み合わせ

2.4.5

複数の手段

AA

サイトマップページや検索機能で対応

2.4.6

見出し及びラベル

AA

見出しやラベルのライティングで対応

2.4.7

フォーカスの可視化

AA

フォーカスはすべて可視化されている

2.5.1

ポインタのジェスチャ

A

ポインタジェスチャ設定オプションが存在しないため基準適用外

2.5.2

ポインタのキャンセル

A

アップイベントで機能トリガーされ基準達成

2.5.3

名前 (name) のラベル

A

リンクテキストやボタンラベル、フォームコントロールで対応

2.5.4

動きによる起動

A

動きによるアクション設定オプションが存在しないため基準適用外

3.1.1

ページの言語

A

サイト設定またはページ設定で使用言語設定

3.1.2

一部分の言語

AA

3.2.1

フォーカス時

A

フォーカス時にコンテキストの変化を起こすオプションがないため基準達成

3.2.2

入力時

A

入力時にコンテキストの変化を起こすオプションがないため基準達成

3.2.3

一貫したナビゲーション

AA

共通したナビゲーションを提供して対応

3.2.4

一貫した識別性

AA

同じ機能に同じラベルやアイコンを指定

3.3.1

エラーの特定

A

required属性を付与してエラー提示

3.3.2

ラベル又は説明

A

フォームにテキストラベルを掲載して対応

3.3.3

エラー修正の提案

AA

required属性とemail要件によりエラー提示

3.3.4

エラー回避 (法的、金融、データ)

AA

入力内容に誤りがなければ送信チェックボックスで対応

4.1.1

構文解析

A

nu html checkerで問題なし

4.1.2

名前 (name) ・役割 (role) 及び値 (value)

A

ネイティブコントロールとWAI-ARIAで対応

4.1.3

ステータスメッセージ

AA

スクリーンリーダーに伝わるメッセージ

この表はWCAG 2.1の基準に対するStudioの対応状況をまとめたものです。

まとめ

アクセシビリティは単なる規範ではなく、デジタル環境におけるすべての人の権利を尊重する手段です。ウェブアクセシビリティを意識することで、障がいの有無にかかわらず、誰もが情報へのアクセスを平等に享受できます。

ウェブサイトやアプリを設計する際には、操作のしやすさ、理解のしやすさ、情報の知覚可能性を考慮し、包括的なデジタルアクセスを提供することが不可欠です。わたしたち一人一人がアクセシビリティの向上に向けた行動を起こすことが、より公正な社会への第一歩となるでしょう。

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