2023/11/7
[ 初回公開日:
]
STUDIOとHubSpotの連携方法、Webマーケティングの始め方

ノーコードでWebサイトが作れる「STUDIO」がますます盛り上がっています。STUDIOの何がいいか、を書き始めると止まらなくなるので別の記事(この記事の最後にご紹介しています)に譲りたいと思いますが、お陰様で弊社にも日々製作の依頼が増えています。また、在宅勤務が増え、特にBtoB業界では営業・商談の進め方に大きな変化が必要になったことで、これまで以上に営業活動、案件発掘のためのWebマーケティングへの取り組みが重要になってきおり、HubspotのようなCRM / MAツールの導入、活用を検討している企業が増えていると思います。
そこで、弊社でもたまに聞かれるSTUDIOとHubSpotの連携方法と中小企業やスモールビジネスとしてCRM / MAの取り組みの第一歩としてどこから始めれば良いのか、弊社での実際の取り組みと合わせて共有させていただきます。
Hubspotは月額6,000円程度の「スタータープラン」でできることを前提に記載させていただいています。 (逆にいうと、月額6,000円のCRM / MAと組み合わせることでここまでできる、ということに我々も感動していますww)
また、Hubspotの契約、導入については触れていませんので、HubSpot自体の契約は別途対応いただく前提です。
1. 何のためにHubSpotを導入するのか?
BtoBでの活用を前提とすると、リード(見込み客)を増やすため、商談の受注率を上げるため、最終的には売上を上げるために導入することだと思います。
またそれらを実現するために、顧客管理のためのCRM(顧客関係管理)、 Webマーケティングを行うためのMA(マーケティングオートメーション)などのシステムが必要となるためにHubSpotのようなツールを導入することになります。
2. STUDIOとHubSpotを連携してできるようになること
顧客と自社の関係性の管理、特にWebサイトにおける顧客行動まで含めた履歴を記録・保存しておくことで顧客のインサイトを知り適切な提案や会話ができるようになります。
HubSpotの機能をどこまでを利用するかにもよりますが、いわゆるWebマーケティング、MA(マーケティングオートメーション)への第一歩を踏み出すことができます。
HubSpotは「HubSpot CRMプラットフォーム」として、CRMを基盤に大きく以下の5つのツールに分かれています。
ベースとなるCRM自体は無料で提供されているため、単に顧客情報の管理のみであれば最大100万件のコンタクトを登録でき、ユーザー数とストレージ量は無制限。利用期限もなく、完全に無料で使えます。
ただし、本格的に利用しようと思うと以下のツールが必要となり、それぞれ機能に応じて有料プランが用意されています。
Marketing Hub
CMS Hub
Sales Hub
Service Hub
Operations Hub
Hubspotの各機能やプランの詳細はここでは省きますので詳しくはHubSpotのサイトや「Hubspot 機能」などでGoogle等で検索してみてください。
3. HubSpotとSTUDIOを連携方法
①HubSpotの管理画面にてトラッキングIDを確認する

②STUDIOの管理画面の左のメニューからAppsをクリック

③HubSpotをクリック

④ HubSpotの管理画面で確認したトラッキングID(①)を入力する

※HubSpotとの連携方法については、STUDIOのヘルプ HubSpot Tracking の設定方法 もご用意されています
4. IT+が契約・利用している機能
弊社はCRM Suiteというパッケージの「Starter」プランを契約しています。
各ツールのStarterが利用でき、5,400円/月で利用できるので CRM / MA の導入を考えている企業やスモールビジネスの一歩目としてはピッタリだと思います。
Marketing Hub Starter 1,000件のマーケティングコンタクト
Sales Hub Starter 最初は2人の有料ユーザー
Service Hub Starter 最初は2人の有料ユーザー
CMS Hub Starter
Operations Hub Starter
ここでも各ツール、Starterでできることの説明は省略させていただきますが、詳細はHubspotのサイトにてご確認ください。
Starterといってもできることはかなりあります。
また、すべてのツール、機能を活用する必要があるかというとかいうとそんなことはなく、わかりやすい例でいえば「CMS Hub」というCMSサービス(Webサイト製作ツール)がありますが、我々はこのツールは使わずにSTUDIOを使ってホームページやLPを作成しています。
実際に我々が利用しているのは
CRM
Marketing Hub
Sales Hub
の3つのツールで、主に利用している機能としては以下になります。
顧客管理
案件管理
顧客の自社サイトへの流入経路の把握
顧客のWebサイト上での行動の確認
問い合わせフォーム
チャット(このサイトの右下のチャット)
名刺のスキャン→コンタクトに登録(顧客管理)
メルマガの配信
顧客のメールの開封、閲覧回数の把握
5. 具体的にこんなことができる
(まずは文章で書きますが、その後に具体的な画面も紹介していきます。)
HubSpotで作った問い合わせフォームをSTUDIOで作ったWebサイトの問い合わせフォームとして埋め込んでおきます。
お客様がWebサイトに訪問し、問い合わせを行うと以下の動作がまとめて行われます。
問い合わせ内容がお客様にメールで届きます
問い合わせ内容が自社にもメールで通知されます
Hubspotの「コンタクト」にお客様情報が登録されます
Hubspotの「取引」の「リード」として案件が登録されます
ここでポイントとして、3の「コンタクト」に登録された情報ですが、問い合わせフォームにてお客様が入力した内容が登録されるのはもちろん、そのお客様がどこからWebサイトに流入してきたのか、Webサイトのどのページが閲覧したのかも記録されます。
もっというと、最初はGoogleで検索して流入したけど一度離脱して、数日間経過後に検索連動型広告から再度流入して問い合わせをしてくれた、みたいなことが確認できます。
更にいうと、検索連動型広告から流入した時にどんなキーワードで検索したのか、までが把握できます。(HubSpotと広告のアカウントも連携させておく必要があります。)
この後の流れとしては、問い合わせしていただいた内容に合わせてメールや電話にてお客様にご連絡させていただくことなりますが、その際に営業的な観点で捉えると、お客様に入力いただいた問い合わせ内容の情報だけでなく、流入経路や閲覧したページの内容に合わせて提案内容を事前に考えた上で連絡をすることができます。
また、Web担当者の立場としても、問い合わせしてきてくれたお客様がどこから流入してきたのか、何回目の訪問で問い合わせに結びついているのか、どのページを閲覧しているのか、などがわかります。
この辺りがWebサイトを作成して、Googleアナリティクスを導入しているだけでは把握することが難しい、Webマーケティングというか、MA(マーケティングオートメーション)への取り組みで可能になる、拡張される領域になります。
ここまでは主に利用している機能として紹介させていただいた1〜5までの組み合わせでできることになります。
あとは6のチャットはこのサイトの右下にあるチャットになります。
ここは説明するまでもないですが、問い合わせフォームを入力するよりはチャットの方が気軽に問い合わせができる、ということで導入しているサイトが増えています。
チャットを導入したらリアルタイムで回答しないと!と思っている方も多いと思いますが大手のネットショップとかでもない限りそれほど気にすることはないのではないかなぁ、と個人的には思っています。
問い合わせフォームに入力するか、チャットを打つか、即レスはなくてもお客様の問い合わせのハードルを下げる手段を導入しておく、という程度の割り切りもありなのではないかと思います。
7の名刺のスキャンについては、sansanやEight、myBridgeなどの名刺管理アプリで提供されているような名刺を撮影し、自動的に情報を抽出してコンタクトに登録する、という機能がHubSpotのスマホアプリに搭載されています。
我々は名刺をいただきこの機能を使ってコンタクトに登録した上で、お礼のメールを送付(※ここ重要)しています。せっかくCRMを導入するのであれば全ての顧客情報をCRMで管理してこそ意味があります。そのためにも名刺交換したら必ずコンタクトに登録する、という癖づけをすることが重要です。※この後の9とも関連があります。
8のメルマガ配信はメルマガの作成機能も含め提供されているので、テンプレートを使い、ドラッグ&ドロップで簡単にオシャレなHTMLメールの作成が可能です。
コンタクトに登録されているメールアドレスの中からメルマガの配信が可能なお客様のみのリストを作成する必要がありますが、その辺りはここでは省略させていただきますので詳しくはHubspotのサイトにてご確認ください。
9はメルマガ配信したメールの開封状況や閲覧状況、そこからサイトへの流入状況を把握できることはもちろん、BCCの活用やHubSpot SalesのChrome拡張機能を組み合わせることで個別のメールのやり取りについても全て「コンタクト」の履歴に記録されます。
と、文章で書くとイメージが湧きづらいと思いますので、ここからは実際の画面をキャプチャにてご覧いただければと思います。
①顧客管理

名前、メールアドレス、電話番号、自社の担当者、お客様の会社名が一覧で表示されます。名前をクリックするとそのお客様の詳細な情報が表示されます。そこには名前や電話番号だけでなく、初回流入がどこからか、これまでにどのページをいつ閲覧したか、というWebサイトでの接点の情報やメールのやり取りの履歴なども詳細に確認することができます。
②案件管理(取引)

各ステージごとに案件がカードのように表示されて並んでいます。一般的にはリードから始まり、商談を行ったか、見積もりを送付したか、最終的に成約したか、のように案件確度が上がるごとに左から右に移動していくイメージになります。IT+は請求書の作成や送付、のような経理業務との連動まで含めて細かく分けているのでちょっと特殊な使い方だと思います。また、今回は触れませんがfreeeやMF会計のようなクラウド会計ソフトと連携することでHubspot上で案件を「成約」に移動するとクラウド会計ソフト側で自動的に請求書が作成される、というような活用も可能です。
③顧客の自社サイトへの流入経路の把握

上記のお客様は、12月15日にGoogle検索から初回流入しています。その後STUDIOのパートナーサイト経由でも訪問いただいていることがわかります。

また、上記は別のお客様になりますが、「studio 作成」というキーワードで検索して検索連動型広告から流入されたことが分かります。広告とGoogleアナリティクスのみだとどのキーワードからコンバージョンしたのか、は分かるのですが、どのお客様がどのキーワードで検索してコンバージョンしたのか、までを把握することは難しいためHubspotのようなツールと連携することによる効果はこのあたりにあります。(問い合わせが少ない場合にはどのお客様がどのキーワードでコンバージョンしたか、は分かりますが。)
④顧客のWebサイト上での行動の確認

いつどのページを閲覧しているのか、が分かります。
⑤問い合わせフォーム

HubSpotで作成したフォームをSTUDIOで作った問い合わせページに埋め込んでいます。
⑥チャット(このサイトの右下のチャット)

チャット画面です。右下のボタンをクリックいただくとこのウィンドウが表示されます。
⑦名刺のスキャン→コンタクトに登録(顧客管理)

HubSpotのスマホアプリに搭載されている名刺のスキャン機能です。赤枠をクリックするとカメラが立ち上がりオレンジ色の○が表示されるので名刺の中心を合わせることで名刺を認識してくれます。
⑧メルマガの配信

HubSpotのメルマガ作成機能で作ったHTMLメールになります。
STUDIOと同様、ノーコードでドラッグ&ドロップするだけで簡単にこのようなメルマガを作ることが可能です。

⑨顧客のメールの開封、閲覧回数の把握
HubSpotで送ったメルマガの開封率やメルマガ内のリンクのクリック率(≒メルマガからサイトへの流入率)などが分かりやすく表示されますので、各メルマガごとのお客様の反応率の違いを見ながら次回の改善に繋げていきます。また、次のステップとしてはA/Bテストと言われる、同じ内容でタイトルだけを変えた2パターンを作ってみたり、コンテンツの順番を変えてみたりなどへ進めると、だんだんそれっぽくなってきますね!
6. もちろん、CMSはSTUDIOじゃなくてもいい
余談ですが、今回紹介した内容はSTUDIO + HubSpotだからできる、ということではなくむしろHubSpotの活用によってできることなりますので、CMS(ホームページ作成ツール)としてはWordPressだろうと、Movable Typeだろうと、Wixだろうと同様のことは可能です。ただ、やはりCMSとしてはSTUDIOがオススメですのでその辺りはこの記事の最後に紹介している関連記事をお読みください。
7. まとめ
私が言うのもなんですが、STUDIOとHubSpotの月額費用を足しても10,000円以下で中小企業やスモールビジネスでここまでできるって凄くないですか?(笑) 商いの現場で生きてきて、ITツールが好きで、スモールビジネスこそITを活用して欲しいと思っている私にとっては嬉しいというか、楽しい限りです。
もちろん、STUDIOでの最初のホームページ製作とHubSpotの初期設定は必要です。ただ、前者はホームページを作ろう、リニューアルしようと思うと必ず掛かる費用ですし、WordPressでの製作に比べると相対的には費用を抑えられ、更にテキストの変更だけであれば自社でもできます。後者のHubSpotの初期設定いついてもHubSpot側で最初の設定をある程度支援してくれるのでITの知識が全くない、というような方を除くと本気取り組もうと思えばそれほどハードルは高くないと思います。
いわゆるWebマーケティングの第一歩として、次のステップとしてお客様に合わせて適切なコンテンツ配信を行うことでMA(マーケティングオートメーション)への入り口として、まずこの辺りから取り組んでいただくと、単なるWebサイト作ってアクセス解析している時と違い経営層や営業部門にもWebマーケティングの有用性を理解していただけると思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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